Long-term Test メルセデス・ベンツバッテリー詳細情報 - Spec. 2 |
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■長期テスト最終回(2005年12月18日) - 比重値、電圧、CCA値測定
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定期診断 |
左から、第1セル→第6セル(プラス端子→マイナス端子) |
●測定結果
すべてのセルの比重値は、適正範囲(比重計のグリーンゾーン)に収まっています。走行直後に測定したため、若干高めの値です。電解液の色も正常。今回、外気温と水温共に低かったため、測定後の比重値を補正値(0.0007)で補正しました。(Spec 1ご参照)
今回も、CCA値を測定。
CCAテスターで「Replace Battery(要交換)」と表示されました。電圧は、12.55V。純正メルセデスベンツバッテリーの基準CCA値は450。
・基準CCA値・・・450
・今回CCA値・・・275
・275×1/450×100 = 61%(対基準値)
電圧、比重値が正常でも、CCA値が低下しているということは、電極板の老化、劣化を意味します。尚、現在のエンジン始動性は、外気温0℃前後でも問題ありません。
ここで、みなさんは「エッ?」と思われるかもしれません。
「電圧と比重値が正常なのに要交換?」
そうです。
鉛バッテリーは「電圧、比重値、CCA値」の3つの測定値から診断すべきでしょう。
1〜2時間走行後の比重値は正常ですから、サルフェーションは問題なく分解されていることが解ります。しかし、電極板が老化、劣化してくると、CCA値が低下していくのです。無論、サルフェーションの発生によってもCCA値は低下していきます。
CCA値の低下原因は2つです。
- サルフェーション現象
- 電極板の老化、劣化
上記測定結果の通り、バッテリーを充電すれば比重値は正常です。ということは、CCA値の低下原因は、「2」の電極板の老化・劣化と考えられます。電極板が老化・劣化してくると、なぜCCA値が低下するのかは、今後の研究者レベルでのご見解に期待します。ただ、経験上そのような現象が発生するのです。
●結論
このバッテリーは新品時から「9年」経過していますが、そろそろ要交換です。それにしても、この純正バッテリーは、よくがんばってくれました。長期テストの結果として以下の結論が言えるのではないでしょうか。
スターターバッテリー(JIS規格または高性能タイプ)に常時ディサルフェーターをONすれば
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1. 正常な環境、使用方法であれば、バッテリー寿命を延ばすことが可能。 |
2. 電圧、比重が低下すれば充電すればいい。 |
3. 高性能バッテリーは十分な耐久性がある。 |
●点検結果・・・2005年12月車検完了
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■2005年6月12日 - 比重値、電圧、CCA値測定
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定期診断 |
左から、第1セル→第6セル(プラス端子→マイナス端子) |
●測定結果
すべてのセルの比重値は、適正範囲(比重計のグリーンゾーン)に収まっています。電解液の色も正常。
今回、CCA値を測定。電圧は、12.61V。純正メルセデスベンツバッテリーの基準CCA値は450A(コールドクランキング電流)。
・基準CCA値・・・450
・今回CCA値・・・369
・369×1/450×100 = 82%(対基準値)
新車登録から6年目に「延命装置」を装着したため、その時点でCCA値が低下していたと思われます。電圧、比重値が正常でもCCA値が低下しているということは、電極板の老化、劣化を意味します。尚、現在のエンジン始動性は良好です。
このバッテリーは新品時から「8.5年」経過していますが、まだまだ現役です。
次回測定時(2005年12月予定)にバッテリー性能の低下(電極の老化、劣化、電解液のにごり等)が見られたら、無理をしないでバッテリー交換すべきか否か判断する予定です。
サルフェーションの発生を予防することにより、多少の電極板の老化や劣化等が見られてもバッテリーは問題なく機能することが解ってきました。鉛バッテリーの電極板は、充電放電により体積変化があると言われます。これが1つの要因として、極板の物理的劣化につながるようです。高性能バッテリーと激安バッテリーの性能差の1つとして、電極板の物理的耐久性であるのは間違いないでしょう。
●点検結果・・・2004年12月定期点検終了
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■2004年12月03日 - 比重値および電圧測定
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定期診断 |
左から、第1セル → 第6セル(プラス端子 → マイナス端子) |
すべてのセルの比重値は適正範囲(比重計のグリーンゾーン)に収まっています。電解液の色も正常です。
尚、前回より若干比重値と電圧がダウンしているため、そろそろ電極板の疲労が予測されました。新車時(新品時)から「8年」経過しているため十分な結果です。
ところが、12月1日のディーラー定期点検で「バッテリー液」を1本注入していることが判明。
・定期点検記録簿/2004 PDF
これでは、バッテリー液が薄くなって比重値が低下する訳です。
■測定結果
比重値、電圧(12.6V)ともに適正範囲です。このバッテリーは、新品時から「8年」経過していますが、まだまだ現役です。
現実、自動車用鉛バッテリーで「8年」間の使用は聞いたことがありませんが・・・。今後も長期テストはまだまだ続きます。
※ バッテリー液の不足状態やバッテリー強化液の補充により、電極板が劣化、損傷するケースがあります。このような物理的トラブルが発生した場合、電極板の本来の寿命を発揮できないケースがあります。 |
■2004年6月5日 - 比重値および電圧測定
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定期診断 |
左から、第1セル → 第6セルです。(プラス端子 → マイナス端子) |
画像では解りにくいですけど(失礼)、すべてのセルの比重値は、適正範囲(比重計のグリーンゾーン)に収まっています。電解液は、にごりも無く透明です。電圧も正常。
■測定結果
比重値、電圧ともに良好状態を保っています。このバッテリーは、新品時から「7年半」経過。
もし、2003年2月の時点で「バッテリー再生・延命装置」を装着していなければ、このバッテリーは性能低下により寿命を迎えていたことでしょう。(比重値が1.26以上であれば良好。)
←電圧は12.78V
●点検結果・・・2003年12月車検完了
(バッテリー液を補充していただいたようです。)
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■2003年12月2日 - 比重値および電圧測定
●測定結果
 比重値、電圧ともに良好状態です。このバッテリーは新品時から「7年経過」。(オドメーターは、41,891km)
もし、2003年2月の時点で「バッテリー再生・延命装置」を装着していなければ、このバッテリーは性能低下により寿命を迎えていたことも十分考えられます。(比重値が1.26以上であれば良好。)
※バッテリーが、トランク内に格納されています。それにしても、メルセデスベンツのバッテリーは大容量です。
※2番セルの比重値が前回より、0.01下がっていますが、それ以外のセルは性能を維持しています。電圧は12.73V(ボルト)。 |
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